- Windows 10 Pro 21H2
下に掲げるpingコマンドを頻繁に用いるけれども、毎回入力するのは大変面倒を感ずる。
>ping -t -w 500 宛先
腱鞘炎を予防するためにも打ち込む文字数は僅かでも減らしたい。これにはdoskeyコマンドを用いてマクロを定義するのが効果的である。ping -t -w 500
をpの1文字に畳み込むならコマンドプロンプトを起動してこうである。
>doskey p=ping -t -w 500 $1
こうしてp 宛先
と打ち込むだけでping -t -w 500 宛先
と同じ効果が得られるようになった。けれどもコマンドプロンプトを起動するたびに実行する必要があり、億劫である。
そこでAutorunというレジストリである。ここに指定したコマンドは、コマンドプロンプトの起動時に実行される。従って、ここへマクロ定義のコマンドをセットすればらくちんになるという寸法である。レジストリパスは次の2つがあるけれども、普段はHKEY_CURRENT_USERのほうでよかろうとおもう。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Command Processor HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Command Processor
あとはこのキー内に次のようなAutorunを設定すれば終いである。
名前 | 種類 | データ |
---|---|---|
Autorun | REG_SZ | doskey p=ping -t -w 500 $1 |
コマンドプロンプトから一息でセットしてしまうならこうである。
>reg add "HKCU\Software\Microsoft\Command Processor" -v Autorun -t REG_SZ -d "doskey p=ping -t -w 500 $1" /f
これでコマンドプロンプトを起動するだけでマクロが定義されるようになった。
なお、Autorunの設定を読み込まずにコマンドプロンプトを起動する場合は/D
を付与すればよかった。
コマンド ラインで /D が指定されなかった場合は、CMD.EXE の開始時に次の REG_SZまたは REG_EXPAND_SZ レジストリ変数が検索されます。次のレジストリ変数の両方またはどちらかが存在する場合、それらを最初に実行します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Command Processor\AutoRun
cmd /h
および/または
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Command Processor\AutoRun