エラーコード0x80070643でWindows Updateが失敗する

  • Windows 10 Pro 22H2

Windows Updateを実施したところ無惨に失敗した。エラーコードには 0x80070643 とある。調べるとKB5034441の更新プログラムを適用する際に、回復パーティションに十分な空き容量がない場合に失敗するという。

図1. エラーコード0x80070643で適用が失敗する

エラー無く適用を完了させるには手動で回復パーティションを拡大することが求められるようで、大いに迷惑な話である。これだからゲイツは。とまれこうまれ取り組むしか無い。パーティション構成は図2のようになっているから、Cドライブを縮めてそこを回復パーティションの拡張に充てる段取りとなる。

図2. パーティション構成

WinREの無効化

パーティションの操作に先立って、まずはreagentc /disableコマンドでWinREを無効にしておく。無効になっていることを確認するにはreagentc /infoである。

>reagentc /disable
>reagentc /info
図3. WinREの無効化

パーティション構成の確認

WinREを無効にしたらパーティションの操作に取り掛かる。まずはdiskpartコマンドを実行し、ディスク0にあるパーティションを確認する。

>diskpart

DISKPART> list disk
DISKPART> select disk 0
DISKPART> list partition
図4. パーティションの確認

Cドライブの縮小

CドライブがPartition 3であることが読み取れるので此れを縮小する。回復パーティションが1GB程度あれば足るという話であるから、Cドライブを460MBほど縮小すれば良い。そうするとパーティションは下に掲げる図6のような構成を取る。

DISKPART> select partition 3
DISKPART> shrink desired=460 minimum=460
図5. Cドライブの縮小
図6. Cドライブ縮小後のパーティション構成

回復パーティションの削除

続いて、回復パーティションを選択して削除する。この操作によりパーティションは図8に示したようになる。

DISKPART> select partition 4
DISKPART> delete partition override
図7. 回復パーティションの削除
図8. 回復パーティション削除後の構成

回復パーティションの新規作成

次は回復パーティションを新たに作成する。ディスクがGPTの場合とMBRの場合とで実行するコマンドが異なる。今回対応した環境ではGPTであったから下記である。こうして回復パーティションを1GBに拡張することができた。

DISKPART> create partition primary id=de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac
DISKPART> gpt attributes =0x8000000000000001
DISKPART> format quick fs=ntfs label=”Windows RE tools”
DISKPART> list volume
図9. 回復パーティションの新規作成
図10. 1GBに拡張された回復パーティション

WinREの有効化

最後にWinREを有効にして一連の操作は終いである。

>reagentc /enable
>reagentc /info
図11. WinREの有効化

改めてKB5034441の適用を試みると、今度はエラー無く処理が完了した。

図12. KB5034441が適用された

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