15を超えるファイルを印刷できるようにする

OS: Windows 10 ver 1709
Excel 2016

16以上のExcelファイルをまとめて選択して一斉に印刷しようと右クリックをしたところ「印刷」のメニューが見当たらない。15以下であれば印刷メニューが顔を出している。これは閾値が定められていると考えて調べると、デフォルトでは15ファイルを超えると動作が変わる仕様であった。「開く」・「印刷」・「新規」のメニューが省かれるという設計である。

図1. 15個のExcelファイルを選択したときのコンテキストメニュー
図2. 16個のExcelファイルを選択したときのコンテキストメニュー

この数を操作したいのであれば次のレジストリを作成、編集するとよいようである。

HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
Name : MultipleInvokePromptMinimum
Type : DWORD
図3. 編集するレジストリキー

コマンドプロンプトから一息に操作してしまうならこういう具合である。実行後にエクスプローラを再起動すると設定が反映された。

>reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer" /v MultipleInvokePromptMinimum /t REG_DWORD /d 16 /f

(10進数で)16以上の値にすれば、設定値を超えるファイルを選択してもメニューが省かれることは無くなる。翻って、開いたり印刷できるファイルの数はどうしてもこのレジストリの値に制限されるようである。

したがってMultipleInvokePromptMinimumを例えば20にセットして、ファイルを100個選択するとメニューに「印刷」は表示されるけれども実際には1ファイル印刷して終いであった。素直でない作りであるなとおもうけれども仕様なのでしようがない。

図4. 16個のExcelファイルを選択してもメニューが省略されない様子

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