ownCloudのX-Frame-Optionsにまつわる警告の解決に取り組む

OS: Ubuntu Server 18.04.1 LTS
Apache 2.4.34
ownCloud Server 10.0.10.4

ownCloudの設定画面にある「管理」の中の「一般」という項目へアクセスすると、セキュリティ&セットアップ警告が幾つか表示されていた。

図1. セキュリティ&セットアップ警告

そのうちの

“X-Frame-Options” HTTP ヘッダは “SAMEORIGIN” に設定されていません。これは潜在的なセキュリティリスクもしくはプライバシーリスクとなる可能性があるため、この設定を見直すことをおすすめします。

に対応してゆく。然し乍ら、とうにhttpd.confへ記述を済ませているのに、こはいかにとおもう。

$ grep 'SAMEORIGIN' /usr/local/apache2/conf/httpd.conf
Header always append X-Frame-Options "SAMEORIGIN"

すみずみまで点検しているとownCloudが用意して呉れた.htaccessでも似たような設定が記載されているのを発見した。

図2. .htaccessに同様の設定がある様子
$ cat public_html/owncloud/.htaccess
    Header set X-Frame-Options "SAMEORIGIN"

どうやらhttpd.confと.htaccessの二つの設定が混じり合ってX-Frame-Optionsヘッダが変梃りんな応答になっていた。これが原因でせっかくの設定が仇になり、件のセキュリティ&セットアップ警告が表示されたようである。

図3. ヘッダの値が変梃りんな様子

ひとまず.htaccessの Header set X-Frame-Options "SAMEORIGIN"をコメントアウトすることで警告が現れなくなった。

図4. 警告が解消された様子

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