Python3系であるとSambaのconfigureが通らない場合の対応

OS: Ubuntu Server 18.04.1 LTS
Samba 4.9.0

さらっぴんのUbuntu Server 18.04.1 LTSにSamba 4.9.0をソースからインストールしようと試みた。ところがUbuntu Server 12.04の頃には見られなかったエラーの為にconfigureの処理を進めることができなかったから記録しておくものである。

まずはソースをダウンロードして展開。

$ wget -c https://download.samba.org/pub/samba/stable/samba-4.9.0.tar.gz
$ wget -c https://download.samba.org/pub/samba/stable/samba-4.9.0.tar.asc

$ gunzip samba-4.9.0.tar.gz
$ gpg --recv-key 6F33915B6568B7EA
$ gpg --verify samba-4.9.0.tar.asc

$ tar xvf samba-4.9.0.tar
$ cd samba-4.9.0/

そうしてconfigureを実行すると次の有様であった。python: not foundというエラーメッセージを頂戴するけれどもpython3を持っているからこはいかにと思う。

$ ./configure
./configure: 16: ./configure: python: not found

$ which python
/usr/bin/python3

メッセージからconfigureスクリプトの16行目に手掛かりがあるようである。内容を見つめると変数${PYTHON}がセットされてなければpythonという文字列を納めてpythonコマンドを実行する様子である。

cd . || exit 1
${PYTHON:=python} $WAF configure "$@" || exit 
cd $PREVPATH

python3を持っているからシンボリックリンクを作成して対応を試みた。

sudo ln -s /usr/bin/python3 /usr/bin/python

ところが、結局同じエラーが表示されて先へ進めない。どうやらpython3系は求められていないようである。そこで改めてpython2.7をインストールする。

なおpython2.7のパッケージだけではCould not find the python development headersというエラーが出てしまうからこの際、libpython2.7-devも併せてインストールしなければならぬ情勢であった。

$ sudo apt install python2.7 libpython2.7-dev
$ sudo ln -s /usr/bin/python2.7 /usr/bin/python

これでconfigureスクリプトの処理が恙無く進行してSambaのインストールまで漕ぎ着けることができたのである。

$ ./configure --without-ad-dc --without-acl-support --without-ldap --without-ads --without-pam --without-json-audit --without-libarchive
$ make
$ sudo make install

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください