OS: Ubuntu Server 18.04.1 LTS
munin-node 2.0.37
sensorsコマンドから得られるファンの回転数をMuninのsensors_プラグインでグラフ化しているけれども、常に0回転しか示さない幻か幽霊みたような結果も併せてひらってしまう。此れらをグラフにあらわさないようにしたいものである。
$ sensors (snip) fan1: 0 RPM (min = 10 RPM) ALARM fan2: 0 RPM (min = 18 RPM) ALARM fan3: 1457 RPM (min = 10 RPM)
sensors_プラグインの説明によるとこういう具合である。
[sensors_*]
env.sensors – Override default sensors program path
env.ignore_temp<n> – Temperature <n> will not be plotted
env.ignore_fan<n> – Fan <n> will not be plotted
env.ignore_fanに表示したくないファンの番号をくっつけてやれば良いように見えるからプラグインの設定ファイルをそのように編集する。
# vi /etc/munin/plugin-conf.d/munin-node [sensors_*] env.ignore_fan1 env.ignore_fan2
そうしてmunin-nodeを再起動するとログがこの有様であった。
$ less /var/log/munin/munin-node.log Line is not well formed (env.ignore_fan1) at /usr/share/perl5/Munin/Node/Service.pm line 110.
どうやら設定が適切でない様子である。記載どおりに設定したのにへんてこりんな話である。エラーメッセージを手掛かりに /usr/share/perl5/Munin/Node/Config.pm
のサブルーチン _parse_line
や _parse_plugin_line
を眺めたり、改めてmunin-nodeの設定ファイルを確認してみると、設定項目とその値がセットになって記述されていなければならないようである。
# less /etc/munin/plugin-conf.d/munin-node (snip) # env.<variable> <value> # Sets <variable> in the plugin's environment, see the # individual plugins to find out which variables they # care about.
値<value>についての指定がないので果たしてこれでよいのか悩んだけれどもひとまず適当な文字列を奔放に放り込んだ。
[sensors_*] env.ignore_fan1 guro env.ignore_fan2 guro
munin-nodeを再起動したあと様子をうかがうと恙無く受諾されているようである。
けれども長い時を経てのち、この設定を見つけたときに一体どういう意図か必ずや困惑する。何より格好が悪いのでyesやtrueなどの洒落た横文字で飾るのがぜったいによいと思う。
[sensors_*] env.ignore_fan1 yes env.ignore_fan2 yes